【5号機名機列伝#9】北斗転生をさらに進化させ無限の可能性を秘めたART「パチスロ北斗の拳 修羅の国篇」【元パチプロの「パチスロが好きだから」#63】
ここまで「北斗転生」と「世紀末救世主伝説」の2機種を紹介してきたが、最後に紹介する機種は「パチスロ北斗の拳 修羅の国篇」(2016年導入)。
仕様としてはスタンダードな北斗タイプと「北斗転生」を足して割ったような台。これも面白くて好きだったが、とにかく低設定は死ねた記憶。一度波に乗れば設定関係なくなるのが魅力ではあるけども。
▼スペック&ゲームフロー
まずはざっとスペックを紹介。
ART初当り確率:1/436(設定①)~1/237(設定⑥)
出玉率:97.9%(設定①)~115.1%(設定⑥)
リアルボーナスを搭載していて、ボーナス確率は約1/960。中段チェリーが同時当選のメインで、中段チェリーを引けばボーナスだけじゃなく当然ARTも期待できるという、歴代北斗シリーズでも1番中段チェリーの価値が高い台かもしれない。
さらに面白いのが、「かゆいところに手が届くように配慮しました!」とでも言うような仕様の「真・北斗カウンター」。
同一レア小役の重ね引きがアツくて、カウンターが燃えれば内部的に通常以下でも高確状態になるので、その時に中段チェリーを引ければ当然ART確定。
「あんなに立て続けにレア役を引いたのに!」という、誰もが経験したことがあるであろう苦い経験に配慮するような神仕様。見た目も分かりやすく、やっぱり目に見えてアツいというのは大事。
ちなみにこの北斗カウンターの仕様を採用しているのはたしかこの「修羅の国篇」だけ。意外とシステムに組み込むのは難しいのかもしれない。(重ね引きさせてナンボになったり)
▼北斗転生をさらに進化させたART!?
ARTは1セット50G+α継続で、純増2.0枚。
「北斗転生」のように「神舞魂」でセット継続をかけたバトルをするタイプ。
「北斗転生」はかなりシンプルなつくりだったが、「修羅の国篇」はそれに比べるとARTのポイントがだいぶ増えている。
まず紹介したいのはキャラが3人から選べるというところ。
スタンダードな「ケンシロウ」から後告知の「シャチ」、さらに完全告知の「カイオウ」とあり、それぞれ裏モードがあって、計6パターンからARTの演出タイプを選べる。
自分は内部的な処理が全て見える「裏シャチ」をメインで選んでいた。3人全部面白くて迷うのだが。
さらに「北斗転生」と大きく違うのは、7連突破ごとに継続確定の「金神舞魂」をもらえる点だろう。あの継続確定時の安心感たるや、何にも代えがたい。7連っていうのも絶妙でいい。でも、近そうで遠いんだこれが。
あとはリアルボーナス。ボーナスの可能性があるから中段チェリー成立で2倍ワクワクできるし、ボナを引けば消化中は上乗せ特化ゾーンみたいな状態になる。
「北斗転生」より色々と要素が増えてわちゃわちゃしてるぶん、割と荒れがちなのだが、どっちがいいとも言い難く、個人的には選べない。ART中に関しては。(通常時なら転生)
あと、「北斗揃い」がめちゃくちゃ強い。
AT当選時の1/64で北斗揃いが選ばれるのだが、その恩恵が「初回50Gの専用ART・金勝舞魂・専用ステージ後は特闘・ATLV3以上」で期待値は約2400枚。
たぶん歴代北斗シリーズでも1番北斗揃いの恩恵が強いと思うのだがどうだろう?自分は好きな北斗シリーズで北斗揃い引かせてあげるよと言われたら、この台を選ぶ。
ちなみに1回だけ北斗揃いを引いたことがあるが、確か全然出なかった。
まぁ、本当にARTは面白い台なのだが、惜しむらくは低設定が泡吹いて倒れそうなくらいキツイから、おいそれと触れなかったところだろうか。もうちょい触りやすさがあればもっと流行った気がするが。いっそ通常時は「転生」同様に「あべし」でよかったんじゃないかな。・・・いや、それだとほぼ「転生」か。
©武論尊・原哲夫/NSP 1983, ©NSP 2007 版権許諾証YSC-506 ©Sammy