「立岩グループ」は北海道から鹿児島県まで、実に１０都道府県に渡りパチンコホールを店舗展開するチェーン企業である。経営店舗の大半は「がちゃぽん」の屋号を冠しており計１５店舗を運営。その内訳は北海道（３店舗）、長野県（１店舗）、愛知県（３店舗）、岐阜県（１店舗）、三重県（１店舗）、大阪府（１店舗）、奈良県（１店舗）、福岡県（１店舗）、宮崎県（１店舗）、そして鹿児島県（２店舗）だ。１店舗あたりの平均設置台数は約７２０台と大型ホールが多く、１０００台の巨艦ホールも１件運営している。

ドミナント展開とは真逆の出店戦略をとってきた同社。営業力には定評があり、未開の土地でも十分やっていけるという自信もあるのだろう。２０１７年１２月には『上田店』をグランドオープンして、長野県へ初進出も果たした。同店は元スーパーマーケットの跡地であり、隣接していた地元の既存店舗は「がちゃぽん」のオープン前に閉店している。それでも半径１キロ圏内には、同店よりも設置台数規模で勝る競合ホールが２件存在しており、けっして競争環境に恵まれた市場というわけでもないように映ったものだ。この辺りも含めて、同社の出店戦略はやはり興味深いところ。

また、本部主導というよりも、現場主導の営業を実践しているとも伝え聞いている。コロナ禍以降に閉店した店舗もみられず、非常に安定感の強い企業という印象だ。なお、経営店舗の一部においては、店内で「足湯サービス」を実施するなど、休憩スペースが比較的充実している点も特徴の一つといえる点も付記しておきたい。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗は無し
（２０２３年１２月１日記載）