「百反グループ」は宮城県にてパチンコホールを展開する老舗企業だ。ちなみに同社は、東北地方で数少ない「女性衣料百貨店」として１９５４年６月に創業。その後、１９７５年にパチンコ事業へ参入を果たし、今では『ＡＢＣ』や『Ｈａｒｄ　Ｒｏｃｋ』などの屋号で計７店舗を運営している。

１店舗あたりの平均設置台数は２４３台で、小規模ホールのみの店舗構成である。いわゆる地方の中小チェーンと評してよいだろう。そんな同社において最も特筆すべき点は、経営店舗の内５軒が「パチスロ専門店」であるということ。故に、以前よりは確実に厳しい状況となっていることが容易に想像される。なお、２０２０年１２月から『ＳＵＰＥＲ　ＡＢＣ西仙台愛子店』が休業していた。

そんな中で、新規出店のニュースが飛び込んできたことには少なからず驚かされたものである。地元密着を徹底した堅実な営業スタイルの賜物ともいえよう。なお、出店予定地は「仙台駅」から１キロほど離れた仙台一番町商店街の一画。かつてゲームセンターだった『仙台レジャーランド一番町店』の跡地である。

「百反グループ」にとっては実に久しぶりとなる新規出店であり、『Ｈａｒｄ　Ｒｏｃｋ仙台一番町店』として２０２１年１２月１０日にグランドオープンを果たしたばかりだ。このご時世でもパチスロ専門店として新規オープンするのかどうか、その辺りも注目されたが。オープン時には２階層フロアの併設店（通常貸玉のみ）としてスタートを切っていた。その一方で２０２２年には１軒の店舗閉鎖が確認されている。

※コロナ禍以降の閉鎖・売却店舗
２０２０年１２月：『ＳＵＰＥＲ　ＡＢＣ西仙台愛子店』（宮城県２３０台）
２０２２年１１月：『Ｈａｒｄ　Ｒｏｃｋ仙台店』（宮城県３０１台）
（２０２３年１２月１日記載）