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ユニバーサルエンターテインメント、米カジノ事業者と和解

ユニバーサルエンターテインメントは9日、米カジノ事業者のウィン・リゾーツ社と、同社及び同社子会社のAruze USA,Inc.(以下、アルゼUSA)、同社前会長の岡田和生氏との間で争われていた訴訟について、米国ネバダ州地方裁判所にて和解契約を締結したと発表した。

 

和解契約の概要については、ユニバーサルとアルゼUSAがウィン・リゾーツ社及びその執行役・取締役に対する全ての請求を取り下げ、ウィン・リゾーツ社側もユニバーサルとアルゼUSAに対する全ての請求を取り下げること。ウィン・リゾーツ社が3月31日までに、総額26億3200万米ドルをユニバーサルグループに支払うとした。なお、同社では、今回の和解契約の当事者に岡田前会長は含まれておらず、何らかの免責をするものではないとしている。また、将来の第三者に対する訴訟についてはユニバーサルとウィン・リゾーツ社が協力する旨で合意をしている。

 

同社は今後の見通しとして、ウィン・リゾーツ社の新経営陣との間で、将来に向けて建設的な関係を築くことを目的として対話を続けていくとした。

 

ユニバーサルでは同日に併せて「営業外収益の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ」を発表。和解契約に基づく受取額から、ウィン・リゾーツ社株の投資有価証券上の取得原価を差し引き、弁護士費用等諸費用を控除した約2287億円を「その他営業外収益」として経常利益へ加算した。

 

修正後の2018年12月期通期連結業績予想数値は、売上高1490億円(増減なし)、営業利益62億円(増減なし)、経常利益2451億円(2287億円増)、当期純利益1955億円(1796億円増)。1株あたり当期純利益は2478円となっている。

 

今回の訴訟の経緯としては、ウィン・リゾーツ社が2012年2月の取締役会で、ユニバーサル、アルゼUSA及び岡田前会長が定款の定める不適格者に該当すると主張し、筆頭株主のアルゼUSAが保有していた普通株式2455万株を強制的に償還。対価として、額面約19億米ドルで2%の金利を生む10年満期の約束手形を交付する旨を決議した事による。ユニバーサル側はこの決定に反訴を提起し、6年以上争っていた。

 

[2018年3月13日・日刊遊技情報]

 

株式会社ユニバーサルエンターテインメント

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