日遊協、ファンアンケートの結果を公表 ~実益より時間消費・ストレス発散にパチンコの目的がシフト
日本遊技関連事業協会(日遊協)は9日、東京都千代田区隼町にあるグランドアーク半蔵門で定例理事会と新年祝賀会を開催した。理事会終了後に記者会見を開いた。
理事会では、昨年10月から11月に全国43社134ホールを対象に実施したファンアンケート調査の結果が報告された。この調査には、日遊協のほか、都遊協青年部、九遊連青年部が協力。来店客2370人の有効回答をまとめた。回答率は82.7%、1ホールあたり平均回答数は17.7人であった。分析では、「来店頻度やプレー時間といった行動に変化は小さく、目だった変化は、実益より時間消費やストレス発散といったレジャー目的のファンが増加していたことと、依存問題への関心が増していた」と報告。また、パチンコ・パチスロの中断経験と再開理由、さらに未経験者の誘導経験の有無といった項目の質問が設けられていた。集計の結果、現行ファンの4割は年に1回以上、未経験者をホールへ誘っていることや、遊パチや羽根モノといった手軽に安く遊べる台は、それを普段遊技しないファンからも必要だと思われていることが明らかになったという。
ファン回帰と業況回復を目的とした遊技産業活性化プロジェクトの進捗状況についての報告では、今春開催予定の「パチンコフェスタ」において、これまで展示されていたコンセプト機を出展しないことが明らかにされた。
中古機流通における点検補助員に関する案件では、点検補助員の資格について、半日講習を受講することにより点検補助員の資格を得られるケースと、遊技機取扱主任者は点検補助員の資格を有しているとみなすケースの2通りを想定。点検補助員の資格を持った人のなかから1ホール2人を登録することを基本骨子として、すでに中古機流通協議会で基本合意がなされていると説明した。
会見終了後に行われた新年祝賀会には、多くの業界関係者が出席。日遊協の庄司孝輝会長は冒頭の挨拶で、「今年は消費税やECO遊技機など、いろいろな問題に道筋をつけていかなくてはならない。全体をひとつに見立て取り組みたい。今年は午(うま)年だが、私自身、還暦を迎える年男。馬のように駆け抜けたい」と抱負を語った。
[1月16日・日刊遊技情報]