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ダイコク電機、「DK‐SIS白書2016」発刊記者会見 ~売上、粗利とも昨年を大きく下回る

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ダイコク電機は6日、東京都文京区後楽の東京ドームホテルにおいて「DK‐SIS白書2016」の発刊記者会見を行った。

 

同白書によるとホール業界全体の総売上は20.1兆円(前年比2.2兆円減)、総粗利は3.11兆円(同2100億円減)。いずれもここ数年では最大の下落幅となった。

 

会員ホール企業全体の業績平均値では、稼働時間4.08時間(前年比0.11時間減少)、台売上1万9147円(同1923円減)、台粗利2957円(同179円減)、時間売上4700円(同330円減)、時間粗利730円(同20円減)と各種指標で昨年を下回った。

 

種別ではパチンコ業績が、マックスタイプの撤去やベース値上昇の影響により、平均台売上1万7370円(前年比2127円減)、平均台粗利2780円(同208円減)、平均時間売上4660円(同360円減)と低調に推移。

 

一方のパチスロも平均台売上2万2152円(同1687円減)、平均台粗利3256円(同140円減)、平均時間売上4750円(同300円減)とパチンコよりは堅調に推移したが、それでもすべての項目で昨年より減少している。

 

また会員ホール企業のデータを基に推計した全国ホールの業績は、平均アウトがパチンコ1万2990個、パチスロ6465枚、平均台粗利はパチンコ1950円、パチスロ2280円、店舗平均2070円となっている。

 

記者会見では片瀬宏之DK‐SIS室室長が白書の要点を解説。2016年のホール営業の傾向について「業界総粗利の下落に歯止めかからず」「パチンコの業績下落とシェアの縮小が続く・遊技性が多様化し、新内規機種が登場」「パチスロの業績はわずかな下落にとどまるが、5.5号機の業績は厳しい状況」「遊技機の販売台数が大幅に減少」の4点を挙げた。今後の予想として「2017年は店舗平均の台粗が2000円を切る可能性が大いにある」としている。

 

「DK‐SIS白書2016」は、同社製のホールコンピューターを通じて得られる全国ホールの営業数値を基に各種統計データをまとめ、書籍化したもの。DK‐SISの会員数は3709件で、データ送信遊技機台数は145万台(2017年3月末時点)。市場全体の約3分の1をカバーしている。また昨年までは同白書の認知向上のため会員企業等へ無償配布していたが、今回より有料販売となった。

 

[2017年7月12日・日刊遊技情報]

 

ダイコク電機株式会社