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完全にデジタル管理のパチンコ店ができるまでは、どうしても部分的な二重投資は避けられない【我市場的瑣末主義】

1000台超の大型店を作ったほうが効率が良いし集客力も競争力も圧倒的、とあるホール社長。「ただもう大型店の時代ではないという気もする。むしろ中小型店を繁華街や住宅地近くに出すほうが安定するかも。お客を広範囲から集める営業からお客のそばに自分たちが近づく戦略」と。

そのための大前提は徹底したコスト管理。「ジャグラーのスマスロが出ない限りスマート専門店にはなかなか踏み切れない。パチンコの島設備やコイン機との併用も避けたい。極限までコスト管理した店づくりをしないと二重投資になるだけで採算は合わない」とも。

さらにはキャッシュレスの話題に。玉・メダルの循環だけでなく紙幣搬送の設備投資もキャッシュレスになれば二重投資にならざるを得ない。仮にキャッシュレスになっても現金しか使わない人はいるので、JRの改札のように現金とキャッシュレス併用が主流になるかも。つまり業界が直面しているのは広い意味でのアナログからデジタルへの移行ということ。

完全にデジタル管理の店ができるまではどうしても部分的な二重投資は避けられない。「なので皆二の足を踏んで今後10年くらいは同じスタイルの営業を続けることになる。その間に店がなくなる方が先かも」と。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋