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パチンコの弱点はその「かったるさ」かも、時間の読めないゲームが現代社会で敬遠されるのは当然のこと【我市場的瑣末主義】

パチンコが時代に合わなくなっているのはタイムパフォーマンスが悪すぎるからだ、とあるチェーン店の本部スタッフが言った。「射幸性やゲーム性を工夫しても根本のところで時間が読めないゲームだから時間価値の高い現代社会ではどうしても敬遠される。パチンコ好きな自分でさえ」と。

当たれば当たったで席を立てないし、ハマればハマったで席を立つことができない。「1レースごとに勝負するしないを決め、その1レースに全財産を賭けられる公営ギャンブルのタイムパフォーマンスに遥かに及ばない。ましてネットで馬券が買える時代では勝負にならない」。

海外のカジノによく行く知人もパチンコの「かったるさ」を嫌う。「1回の勝負に数百万円賭けるようなハイローラーは絶対にパチンコ店には行かない。ただ、違法スロット店があるように勝負金額の上限が上がればゲームそのものは悪くないから太く遊びたいお客は取り込めるはず」。

そうなるとそもそもパチンコ店が賭博罪の適用を除外されている条件である「一時の娯楽に供する」を超えて賭博になる、と風適法に詳しい関係者が言った。4円20円のレートを上げてハイローラーを狙うのはリスクが大きすぎる、パチンコはあくまで大衆娯楽なので、と。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋