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パチンコという非日常の行為自体が日常となっている高齢者は多い、そこにはパチンコの失われた楽しさがある【寄稿コラム】

コラム

情報島にて掲載された「ダイナム」グループにおける新台導入上位店の情報を拝見する。そこには地元や他県でみる高稼働店舗が入っていないことに気付く。

新台導入上位の店舗は旗艦店舗であり売上や競合状況等を見て予算配分しているのだろう。特にダイナムの場合は「ゆったり館」など低貸専門店もあるため、稼働と新台導入率が一致しないところも多いと思うが、いずれにしても営業の上手さを改めて感じた。

480台という設置台数も他店の大型化を受けて今は平均以下。新台もちらほらとしか入らない割に、いつも多くの高齢者が朝から遊びに行く。「ごらく」シリーズやライトスペックの海物語を中心に楽しそうに遊んでいる層は、近隣店舗がインフルエンサーを呼んだり派手なチラシを入れたりしても全く反応しない。

エブリデイロープライスを地で行く飲食店のように、いつも同じような営業を行える強みだ。パチンコという非日常の行為自体が日常となり、高齢者の生きがいと化す。自分はその魅力にまだ気づけないが、80歳近い父はダイナムの素晴らしさを語り今日もダイナムに行っている。

そこにはパチンコの失われた楽しさがあるようだ。ダイナムはパチンコの楽しさという解の一部を見つけているように感じる。