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日遊協、今後の遊技機をテーマにフォーラムを開催 ~管理遊技機は2020年11月のリリース見込む

日本遊技関連事業協会(日遊協)は10日、東京都中央区のTKP東京駅前会議室において「第1回 明日の遊技機フォーラム」を開催。「管理遊技機とメダルレス遊技機について」をテーマにしたパネルディスカッションが行われ、そのリリース時期について「各メーカーの状況次第となるが、2020年11月にリリースできるようにと考えている」(日工組)、「初号機については、遅くとも2021年2月のリリースを目標としている」(日電協)との見通しが語られた。

「ぱちんこ業界の歴史」を演題として講演した日遊協の内藤裕人遊技機委員長は「遊技業界データブック2019」(2019年夏に発刊)や業界関連書籍などのデータを引用しながら、1952年頃のパチンコ黎明期と呼ばれる時代から令和の今日に至るまでの遊技業界産業規模、参加人口推移、売上粗利動向、そして遊技機に対する規制の流れなどを駆け足で振り返り、産業の盛衰がなぜ起こったのか、また遊技機に対する度重なる規制強化がなぜ必要だったのか等について、時代背景を踏まえながら解説した。

講演終了後には、参加者は5~6名程度のグループに分かれ「20年後のぱちんこ業界を存続させるには」をテーマにディスカッションを行い、「参加人口減少の進行が一番の問題。業界の課題を解決し、将来社会から必要とされる業界でありたい」「業界が一つにまとまって進むよう自主規制を行い、それを守っていく必要があるのではないかと感じた」などの意見が挙がった。

続いて行われたパネルディスカッションでは日工組から渡辺圭市氏(技術担当理事)、高津巨樹氏(管理遊技機部会部会長)、日電協から岩堀和男氏(副理事長)、高橋純一氏(技術ワーキング長)の4名が登壇し、「管理遊技機とメダルレス遊技機について」をテーマに、パチンコ・パチスロ新型遊技機の進捗度合い、販売価格見通し、枠や発射装置を含めた構造、収集されるデータの取り扱い、依存問題対策へのアプローチ、遊技フロー、ゴト対策機能、メンテナンス方法など多岐にわたって具体的な情報を開示した。

パネルディスカッション終了後は再びグループディスカッションを行い、日工組、日電協関係者の説明を踏まえ、管理遊技機・メダルレス遊技機に求めるものについて自由な意見を交わし理解を深めた。議論を総括した発表では、共通枠の採用や認定検定期間の延長、部品の長期安定的な供給の方策など数多くの意見が挙がった。なかには、新型遊技機のネーミング変更や、稼働中のデータ収集を担保にした新たな射幸性の適正管理構築の必要性に言及する声もあった。

日電協の岩堀氏は「いろいろな意見を聞いて、考えなくてはならないことがたくさんあった。ゲーム性をどこまで魅力的にできるかという点はもとより、長期的に考えていかなければならない課題も多いと感じた」などと答えた。一方、日工組の渡辺氏は「共通枠や部品の問題など難しい課題も残っている。また、管理遊技機という名称についても公募による見直しを含めて検討したい」などとした。

[2019年12月18日・情報島]

日本遊技関連事業協会(日遊協)