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オーイズミ、延期していた定時株主総会の8月26日開催を決定 ~永潤会の貸倒引当金繰入、子会社インターグローの評価損により当期純利益など修正

オーイズミは6月30日、当初6月26日に開催を予定していた第47回定時株主総会を8月26日に開催することを決定したと発表した。この株主総会延期は、以下に述べる「後発事象」が発生したために会計監査人による監査が未了となっていたため。

「後発事象」は大きく2点。1点目として、オーイズミが取得のために代金を支払った医療法人社団永潤会(現・医療法人社団やまゆり会)の土地に対して、永潤会に債権のあったアビックによって差押登記が行われたことにより、すでに支払った土地代金4億2000万円を含めた貸付金残高4億9000万円のうち回収可能性を勘案した2億4500万円を貸倒引当金繰入額の営業外費用として計上したことがある。

2点目には、1点目の係争から必要となったオーイズミの完全子会社でネットコンテンツ配信とゲームソフト制作を主要業務とするインターグローの株式に対する評価が実は厳密ではなかったことが露見。評価損として5億200万円が発生している。

この2点の特別損失などを計上したことにより、オーイズミの連結総資産は減少。そのために太陽光発電による売電を主要業務とする非連結だった神奈川電力を、連結の範囲に含める処理を行った。

また、6月30日までに定時株主総会を開催できなかったために無配(0円)としていた余剰金の配当を7月21日を基準日として8円を配当することを株主総会に付議すると、同日開催の取締役会において決議した。このイレギュラーな余剰金配当は、株主総会でこの件に関する定款変更が承認可決されることを前提としている。

同社は同日、5月12日に公表した2015年3月期の決算短信を修正したうえで再度公表。修正後の当期純利益については、対前期マイナス56.2%となる4億1800万円とするなど、大幅な下方修正が加えられた。

さらに同会計年度に開示すべき重要な不備があったとする内部統制報告書を関東財務局に提出した。この重要な不備を是正するために同社では、経理財務部門の強化、内部統制機能の強化、子会社の管理監督の徹底、社外取締役の選任などを行うとしている。

[2015年7月2日・日刊遊技情報]

株式会社オーイズミ
160702oizumi