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【エリアレポート】福岡県田川市および田川郡周辺 ~「クラブハウス」グループが『メガフェイス』をドミナント展開で迎え撃つ

クラブハウス田川支店

編集部ではグランドオープン店舗や注目店舗、注目エリアの稼働調査を実施している。本稿では稼働調査における注目店舗をピックアップし、店舗の詳細およびその市場動向を紹介する。

話題に事欠かないエリア

今回、稼働調査を実施したのは福岡県田川市および田川郡周辺エリア。同エリアは1960年代まで筑豊炭田の産炭地として発展した。ただし石炭の需要減退により筑豊地方の炭鉱はすべて閉山。それに伴う過疎化により人口が半減した自治体も出てきた。現在は炭鉱跡の工場団地に企業誘致を進めているものの、急速な過疎化と人口減少に歯止めはかかっていない。

そんな地域特性故に、パチンコホールも昭和の雰囲気が残る店舗が多く、高齢層中心に低貸し営業がメインとなっているようだ。集客に苦慮している店舗が大半という中で、閉鎖を選択するホールも少なくない。

しかしながらその一方で、昨年4月には『エーワン福智店』および『デル田川』の2件が相次いで居抜き出店を果たしていた。更に年末には、九州の雄と評せる『フェイス』グループが新築で巨艦ホール『メガフェイス1250田川店』をグランドオープンしており、何かと話題に事欠かないエリアでもある(『メガフェイス1250田川店』のグランドオープン時の様子については「【グランドオープンレポート】メガフェイス1250田川」をご参照下さい)。

「クラブハウス」グループの御膝元、ドミナント展開で迎え撃つ

『メガフェイス1250田川店』がグランドオープンしてから約1カ月経った1月24日に実施した今回の調査においても、同店が全体稼働率約80%という圧巻の稼働を維持。この辺りはさすがのブランド力といえよう。

そして、この福岡県田川市および田川郡周辺エリアを基盤とするのが飯塚市に本社を置く「クラブハウス」グループ。一昨年に『クラブハウス今宿支店』を出店し、計11店舗を展開している地元企業である。巨艦ホールの進出を受けて『クラブハウス川崎支店』および『クラブハウス庄内支店』の大型改装に着手。『フェイス』出店の2日後に相次いでリニューアルオープンを果たした。

特に『川崎支店』についてはパチンコを120台増台、パチスロを160台増台していて、総台数も800台から1080台へとボリュームアップ。対抗姿勢を鮮明に打ち出している。なお、パチスロ島内にパチンコが120台(3島)設置してあり、そこだけが各台計数機ではなく玉積みエリアとして、北斗・慶次・海といった人気機種のラインナップを配置。この辺りも若年顧客を取り組むための戦術と思われたが、これまでのところは『フェイス』に大きく軍配が上がる格好だった。

また、『庄内支店』でもパチスロを120台増台しており、店内中央に大きな漫画コーナーも設置。女性専用の休憩室と男性・カップル専用の休憩室を設けるなど他店と違った特徴もみられており、ドミナント展開の利を生かそうと試行錯誤の跡がうかがえた。ちなみに『フェイス』から最も至近に位置する『田川支店』には大きな動きはみられないものの、何かしらの対応はしてくるはずだ。

いずれにしても、更なる市場の活性化に期待したいものである。

※本稿は2020年2月6日付け「日刊遊技情報」に掲載した記事をweb用に編集したものを掲載しております。