×

セガサミーHD、2014年3月期第3四半期決算短信を発表 ~パチスロ、パチンコとも主力タイトル集中で増収増益、第4四半期にも主力タイトルを計画

セガサミーホールディングスは7日、2014年3月期第3四半期の決算短信を発表した。また10日には、決算説明資料を発表した。主力の遊技機事業において、前期とは異なり、第3四半期にも主力タイトルをパチスロ、パチンコの両方で集中させたため、販売台数が増加。売上と利益に大きく貢献し、対前年同四半期比で増収増益となった。

連結経営成績(累計)は、売上高3039億6100万円(対前年同四半期増減率プラス46.8%)、営業利益465億7400万円(同プラス558.4%)、経常利益491億7500万円(同プラス480.6%)、四半期純利益443億2900万円。直近に公表されている業績予想からの修正は発表されていない。

パチスロ主要機種の販売台数は、いずれもサミーブランドで、「パチスロ交響詩篇エウレカセブン2」5万9413台、「パチスロ獣王 王者の帰還」4万2471台、「パチスロ化物語」2万6918台。

パチンコ主要機種の販売台数は、「ぱちんこCR北斗の拳5百裂」6万4077台、「ぱちんこCR蒼天の拳」2万7139台。パチンコの両機種でもサミーブランドである。

パチスロ、パチンコとも、サミーブランドの第3四半期累計実績と通期計画のあいだにまだ、10万台以上の開きがあるため、第4四半期においても、サミーブランドよりそれぞれ主力タイトルの投入が予定されていると判断できる。

遊技機事業以外では、アミューズメント機器事業で、低調な市場環境の影響を受けて、「北斗の拳 BATTLE MEDAL」などの新規タイトルの販売が低調に推移。前年同四半期比で減収となり、損失を計上している。

アミューズメント施設事業でも、既存店の売上が伸び悩んだ結果、損失を計上した。グループの保有するアミューズメント施設数は、期間中に4店舗を出店、3店舗を閉店した結果、203店舗となっている。

コンシューマ事業では、パソコン、PSVita、スマートフォンからアクセスできるオンラインゲームのデジタルタイトル「ファンタシースターオンライン2(PSO2)」が好調で収益に大きく貢献。ほかにもセガネットワークスのデジタルタイトルが主力タイトル級で10本、大ヒット級のタイトルでも「PSO2」以外に複数本育ってきており、前年同四半期比で増収増益を記録した。劇場版アニメの配給収入も増加している。

今回の決算短信および決算説明資料には、カジノ事業に関する言及は見られなかった。ただし、連結範囲の子会社として、セガサミーリゾート有限責任事業組合が除外され、株式会社セガサミー釜山が新たに加わった。

[2月13日・日刊遊技情報]

セガサミーホールディングス株式会社

140213_sega