×

【パチンコ経営企業分析】アンダーツリーグループの店舗数・台数推移、店舗が減少するなか通常貸スロットは増加している

パチンコ経営企業分析

今回は経営ホール数第3位を誇る「アンダーツリーグループ(キコーナ)」の今年に入ってからの動きを見ていきたい。

「アンダーツリーグループ」は現在134店舗運営しているが、2023年末と2024年6月末の半年間における店舗数・台数比較をすると下表の通りとなる。

アンダーツリーグループ店舗数推移(2023年12月~2024年6月)
24/623/12差分増加減少
店舗数134140▲628

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

新規店舗リスト
年月店舗名住所
2024年1月FREEDOM大阪府大阪市北区
2024年3月アビック弐番館兵庫県神戸市中央区
閉鎖店舗リスト
年月店舗名住所
2024年1月キコーナ香住店兵庫県美方郡
2024年1月キコーナ(峰山)京都府京丹後市
2024年1月キコーナ太田店茨城県常陸太田市
2024年1月キコーナ鶴見店大阪府大阪市鶴見区
2024年2月キコーナ阪急神崎川店大阪府大阪市淀川区
2024年2月ニューパティオ光明池店大阪府和泉市
2024年5月キコーナ大船店神奈川県鎌倉市
2024年6月スロットキコーナ三宮店兵庫県神戸市中央区
アンダーツリーグループ台数推移(2023年12月~2024年6月)
24/623/12差分比率
P通常貸玉28,05927,127▲93296.7%
P低貸玉22,00221,015▲98795.5%
S通常貸玉26,15626,814+658102.5%
S低貸玉4,8614,567▲29494.0%
全体81,07879,523▲1,55598.1%

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

このようにM&Aにより2店舗取得しているものの、閉鎖店舗(一部店舗はリニューアル工事中)が多く、店舗数・設置台数ともに昨年末よりも減少していた。しかし、そんな中でもスロット通常貸玉は増加しており、スロットへの注力していることが見て取れる。

また、新台(※)の導入状況を見ていくとこのようになる。

アンダーツリーグループ新台導入状況
期間全体パチンコスロット
台数差分台数差分台数差分
24年1月~24年6月15,863▲2,1978,435▲2,0617,428▲136
23年7月~23年12月18,060+2,94210,496▲2647,564+3,206
23年1月~23年6月15,118▲1,29710,760+3064,358▲1,620
22年7月~22年12月16,415+4,60710,454+1,8845,978+2,721
22年1月~22年6月11,8088,5703,257

このように2022年1月から半年刻みで見ていくと、直近の2024年1月~6月の新台導入台数は昨年同時期よりは多いものの、昨年6月~12月までと比較すると大幅に減少した。またパチンコ・スロット別の導入台数を見ていくと、以前はパチンコのほうが圧倒的に導入台数が多かったのだが、直近半年間の集計ではその差が1千台程度まで縮まっていた。

7月には1店舗閉鎖が決まっているものの、出店準備中の店舗も1店舗ある「アンダーツリーグループ」。それ以外にもどのような動きがあるのか注目しておきたい。

[文・構成/情報島編集部]

※:新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする