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【5号機名機列伝#12】中段チェリーが揃ってもレバーオンの演出次第でほぼ期待度が分かってしまうという好みが分かれそうな謎仕様「パチスロ蒼天の拳」【元パチプロの「パチスロが好きだから」#85】

 

5号機名機列伝第12回、今回紹介するのは系譜としては「北斗」シリーズともいえることから、導入が発表された時にはそれなりの前評判で登場した「パチスロ蒼天の拳」(2010年導入、サミー)。

個人的にも大好きだった機種で、マイスロミッションを96%くらいまで達成した記憶があるくらい打ち込んだ台。でも当時のマイスロミッションって100%にするのが不可能だろうと思うくらい、ハードルが高かったですよね。逆に今はユルくなりすぎてる気はするけど。

第3停止ではなくレバーオンで初当たりを抽選

通常時は「北斗」シリーズ伝統の、レア役でモードを上げて刺すという仕様で、中段チェリーなら最低25%で初当りに当選というのも同様。リール配列はちょっと変わってて、「羅龍盤」狙いをするとチェリーA・B・Cを見抜けて、右を止めるまで中段チェリーか否かドキドキできて面白い。

そして、「北斗」シリーズが基本的に第3停止で当否を抽選するのに対して、本機は「レバーオンで初当りを抽選」しているため、レア小役が揃った時の演出が超大事。

例えば、「玉玲が草原を駆ける演出」で中段チェリーが揃った日には悶絶モノ。滞在モードを問わず、ほぼほぼ当たります。で、その演出の期待度が高すぎて他はあまり覚えてないけど、「雑魚敵を倒す」演出で中段チェリーが揃ってもそれなりに期待できた気がする。

ただ、そういう期待度が高い演出がある分、「ステージボス演出」で揃うような中段チェリーなんかはマジで当たらない。とはいえ、「多少期待度が低いだけで当たることもあるんでしょう?」って思われるだろうが、マジで当たらない。何度も言うが、演出によって期待度がほぼ分かるくらいマジで当たらない。

そういう意味では、常に初当りに期待できる中段チェリーという興奮が「北斗」シリーズに比べて薄くなっている台。演出次第では中段チェリーが揃ってもマジで嬉しくないですからね(天国にモードアップする可能性とかは全然ある)。

期待度の高い演出で揃う中段チェリーが好きすぎて、個人的には嫌いじゃなかったが、前兆を回す前にだいたい当否が分かってしまうので人によっては好みが分かれるところでしょう。「ジャグラーとハナハナどっちが好き?」みたいな話に通じるものがある。

ARTは継続率じゃなくセット数方式

「北斗」シリーズといえば継続率による連チャンが基本だが、本機はセット数による継続。

ART中に中段チェリーが止まった時のワクワク感はもちろん、何より期待感を煽る演出が本当に面白かった。連打をして上乗せ個数が表示される「百裂拳チャンス」とか面白すぎる。

「百裂拳チャンス」といえば「青7揃い」から発展し、「本気で連打」をしつつ「+6止まり」なら設定6確定という、当時としてはそこまで一般的じゃなかった設定確定演出もあった。今と違い、長押しで勝手に連打が出来るという仕様は当時なかったので、知っている人はみんなちゃんと連打していた。ネタとしてわざと「+6」のとこで止めて「設定6だぜwうぇーいw」みたいなことをやった人も少なからずいたことでしょう。当時、プッシュボタンを本気で連打するなんて「蒼天の拳」の島か、「海物語」の年配のお客さんくらい。

そんな感じで特に演出面が面白くてめちゃくちゃ打っていたのだが、ヒットしたのには当時同じく人気だった初代「緑ドン」に負けず劣らずな爆発力にもある。

下位ARTで20連をすると上位ART「天授の儀」に入るのだが(1番良いチェリーでもいったかな?)、この「天授の儀」が波に乗りまくった時の爆発力が本当に凄い。

というのも、天授に入ると「リプレイでの上乗せ率が大幅にアップ」する。確か奇数偶数で上乗せ率に設定差があって、乗りやすい奇数だと2%くらいで上乗せするんだったかな?ちょっと記憶があいまいで自信ないけど、リプレイの2%とか破格ですよね。純増多くないからかなり出現頻度が高いし。

まぁそんな感じで、レア小役を引けなくても謎に意味が分からんくらいガンガン継続しちゃうのが天授なんですよ。一撃5000枚はもちろんとして、一撃万枚もちょこちょこ見るくらい爆発力が高い台だった。

ちなみに冒頭、本機を打ちまくっていたと言っていた私の一撃記録だが・・・おそらく5000枚超えは一度も無い。一撃万枚だとかそういった類には本当に縁が無い人間なんですよ・・・。

「蒼天の拳」シリーズは割と色んなシステムで自由に作っている印象だが、シリーズを追うごとに人気が落ちている印象。「スマスロ北斗の拳」同様に、次作は初代回帰で作ってみてほしいところ。

©原哲夫・武論尊 2001, 版権許諾証SAH-310


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