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パチンコ店のような娯楽産業は「個人が遊びに使える時間」を他の業種と奪い合っている、狙うべきは若者ではない【我市場的瑣末主義】

ある程度お金に余裕があり遊ぶ時間も十分で、むしろ時間があり余って悩んでさえいるような人たちが、少なくとも今後数十年は増え続けるとしたら「そういう人たちこそ新規客にしたいもの」とあるチェーン店の役員が言った。「定年退職者のことだけどね」と。

確かに人口統計では60代以上の人口が今後増えるのは間違いない。人口減が心配される地方都市でさえ全体人口は減ってもこの年代層のボリュームは増える。

「単に頭数ではなく、一人ひとりが持つ時間を掛け合わせる。自分たちのような娯楽産業は個人が遊びに使える時間を他の業種と奪い合っている。つまりお客ではなくお客の時間の奪い合い。仕事に追われていた人が定年を迎えていきなり自由に使える時間が激増する。時間市場が拡大する」と。

業界に限らず、新規客を増やすというと対象は若者になりがち。もちろん若者も増やしたいが、もっと有望なマーケットは退職者たち(の時間とお金)。

「一番いいのは今のお客に同年代の友人を誘ってもらうこと。退職後の新しい趣味としてパチンコはどう? ただ、自分もそうだが今さらパチンコ店に行くのはハードルも高い。お金もかかり過ぎるし。でも若者より可能性は高いと思う」と。新しい趣味として。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋


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  1. 感動した!

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  2. ルールもまともにない業界は裾野を広げない方がえーよ。

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