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緊縮策だけでは企業の存続は難しい、適切な時期に適切な規模で投資を行うことが持続可能な成長への鍵【寄稿コラム】

若い頃は数十円を節約するためだけに前の駅から1駅分を歩いて帰ったりしたものだ。当時は健康への配慮などなかったが、ある日の出来事で考えが変わった。

普段から歩くのが趣味で会合後いつも歩いて宿泊先に向かっていた経営者が、その日はタクシーで帰るという。理由を聞くと「雨が降るかもしれないので身体を壊さないように」とのこと。

この経験により健康への意識が年齢で変化することを実感した。それから20年。自身も健康を意識せざるを得ない年齢に。

かつて節約のために歩けたのは身体の回復力に自信があったからだ。今は体調を崩さないために「投資」が必要になった。この考え方は企業経営にも通じるのではないか。

緊縮策だけでは企業の存続は難しい。例えばトヨタはEV化への大きな潮流に乗り遅れないために8兆円の投資を行った。任天堂もゲーム専用機市場の縮小に対応するため、スマートフォン向けゲーム事業に参入している。

企業にとって投資の判断は極めて重要だ。市場動向を見極め、必要な予算を確保する。何よりその投資が将来にとって本当に必要かを見極める洞察力が求められることに。健康投資も企業投資も、適切な時期に適切な規模で行うことが持続可能な成長への鍵となる。


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  1. パチンコ以外の業種に投資している様子が伺えるが

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