【パチンコ経営企業分析】「福岡県」のパチンコ「Ｓ」ランク店舗数が増加傾向、最多は「フェイスグループ」

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は直近の新台導入評価（※1）において、パチンコの「Ｓ」ランク店舗数が伸びた「福岡県」の新台導入評価について見ていく。

直近の集計時点における「福岡県」の店舗数は２６９店舗。パチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコ：２９．１％（平均３２．８％）、低貸パチンコ：２９．４％（平均２７．９％）、通常パチスロ：３２．６％（平均３１．９％）、低貸パチスロ：８．９２％（平均７．４％）であった。パチンコは低貸玉の比率が高めに推移していることと、パチスロの設置比率が高めなのが特徴的と言えるだろう。

そんな「福岡県」の２０２３年の新台導入評価において、パチンコ・パチスロ別の「Ｓ」「Ａ」ランク店舗数は下表の通りとなる。

このように「Ｓ」ランク店舗数を見ていくと、年始のころはパチスロのほうが圧倒的に多かったのだが、直近ではパチスロの「Ｓ」ランク店舗数が減少し、パチンコの「Ｓ」ランク店舗数に増加傾向が見られる。３～５月集計時点と比較すると１０店舗以上も増加しており、他県よりもパチンコに対する新台導入の意欲が強くなっているのだろう。

それでは「Ｓ」ランク店舗について見ていく。

福岡県内において、どちらかにでも「Ｓ」ランク評価だったのは３９店舗。これは１６グループに含まれるが、そのうち複数店舗を持つグループは下表の通りとなる。

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「Ｓ」ランクの場合もあるので、合計値と「Ｐ」「Ｓ」の合算値は異なる場合がある
※店舗数は「福岡県」内の営業店舗数

このように、福岡県を中心に店舗展開している「フェイスグループ」の「Ｓ」ランク店舗数が最も多かった。

それ以外をみても、「タイラベストビートグループ」「ユーコーグループ」「宣翔物産グループ」「玉屋グループ」のように福岡県を中心に多店舗展開しているグループに「Ｓ」ランク店舗が多く含まれていた。

ここ数カ月間で新台導入の頻度がパチスロからパチンコへ移行しつつある印象を受ける「福岡県」。今後も同じように推移していくのだろうか。

※1：新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にＳ～Ｅの６段階で評価したもの
なお、Ｓ：全国500位以内、Ａ：全国1000位以内、Ｂ：全国2500位以内となっている。