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「スマートぱちんこ ソードアート・オンライン」実践 ~京楽が心を入れ替えた渾身の出来だが面白みには欠ける、あと回らない

「スマートぱちんこ ソードアート・オンライン」
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
©KYORAKU

シリーズ累計発行部数3000万部を超える大人気ライトノベル「ソードアート・オンライン」とのタイアップ機。コンテンツ人気は非常に高い作品だがパチンコ化は初、またこれまでのスマパチが結果を出せていないことから宣伝の派手さの割にはホールもユーザーも物足りない期待度だったように思う。

新台入替初日(火曜日)、7台導入の店舗で実践を行っている。夕方からの約4時間で入れ替わりが6人とやや多く、RUSH抜け後ではなく予算切れと思われる中途半端な回転数でのヤメや当たらないまま1時間程度で退席するユーザーも出ていた。

極端に辛いとまでは言えないスタート性能だったがボーダーからはマイナス、同程度のマイナス調整でもスペックの差から「エヴァ」などと比べると「回らない」印象を抱くのも仕方ない。

実践結果については単発大当りを繰り返したが最終的にはRUSHを射止め、3連→Cタイム成功かつ引き戻し成功で+4連で約7000発を獲得。しかし単発を連打している間の投資が響いてマイナスで終了した。スペック上は突入50%、引き戻し込み約64%だが最近のミドルタイプとしてはやや突入率が低いように思う。右はALL1500で偏りこそないが3000発搭載機のような爆発力はないため、「回らない」ことがより気になってくる。

本機のアピールポイントとしては若年層に大人気のコンテンツを最新筐体でしっかりと描き切っている点や通常大当り後も時短+アルファ、RUSHはロングSTで人気機種と同等かつ希少な安定スペックを有している点が挙げられる。特に演出面については大型液晶や透過液晶を活かしたものや豊富なカスタム、数時間の試打では底の見えない圧倒的な演出ボリュームなど作り込みを感じる。

また、これまでの京楽機で不評だったミニキャラによる演出や単調なリーチフロー、難解な保留変化といった要素はすべて取り除かれており、現行の人気機種を参考にしたであろう構成で、まさに「心を入れ替えた」かのような1台だ。開発にあたってしっかりと過去機種の評価を振り返り、修正をしたという点は本機のみならず今後の機種にも期待が持てそうではある。

とはいえ不満点がないわけでもなく、演出数が豊富なことで一部の強演出を除けば期待度が見た目に対して低く、どこからでも当たるが安心できる演出も少ないといったバランスに落ち着いている。カスタムである程度は強弱を選択出来るものの流行りの一発告知系ほどの期待度は遊技していて感じなかった。また通常時の演出ボリューム・長さに対してRUSH時はボリュームこそ感じられるが早い展開での告知が中心とあっさり目だ。

初当り後も長々とRUSH突入を賭けたバトル演出を見せられたり、演出失敗からの再発展リーチなのに無駄に強弱が多くて期待度が皆無だったりと演出ボリュームがあるから最初は見ていられるが、段々と手元のスマホに目を落とす時間も増えていた。

まとめると、作り込みは素晴らしく、パチンコファンの声をしっかりと活かした1台に仕上がっていると感じた。しかし非常に優等生的な作りにまとまっており、不満点は少ないが本機だからこその面白いポイントが見当たらない。中毒性のある演出もなく、再び打とうと思える要素が乏しい。いわば味の濃いガムであり、最初は面白そうな雰囲気だが打ち込むほどに飽きが押し寄せてくる。

ファン向けにはオススメ出来るのだがネックはやはり「回らない(回せない)」スペック。ちょっとスペックを良くせずとも「エヴァ」と同じスペックで同じだけ回れば文句なしの1台だった。

回答結果 (回答数708件)

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コメント:15件 コメントを書く

  1. ホールがゴミだから何入れても回らん台だらけやろ。

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  2. エヴァは、普通の台。SAOはスマパチ。
    元手が150万高いんだから、回らなくなるのは当然さ。
    店だって、余計な金が掛かってるんだからね。
    スマパチは癌だよ

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