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パチンコ店は「何でも屋」ではない!【パチンコは生活の句読点!】

今回は、私が以前にパチンコ店で勤務していた時に常々疑問に持っていたことをテーマにしました。それはいわゆる「サービス」についてです。特に、私と同じくパチンコ店での勤務経験がある皆さまや現在現役で働いている皆さま、どう思われていらっしゃるでしょうか?

昔のパチンコ店では、接客接遇が大変お粗末なものでした。しかし、ある法人がそこを改善したことから徐々に接客接遇が見違えるように変わってきました。現在は当たり前のような感じとなりましたが、「お客様を第一に」という考えが浸透し、お客様が喜んでパチンコ店にまた来てもらうためのことを考えたサービスがずいぶんと増えてきました。

箱の上げ下ろしサービスはもちろんのこと、たばこやジュースのおつかい、ひざ掛けの貸し出し、荷物の預かり、同伴者への椅子の貸し出し、タクシーの呼び出しなど色々存在します。もっといえば自転車の空気入れ、自動車のバッテリーケーブル貸出、救急箱の設置まであり、正直商いを行なっているとは思えないほどのクオリティになっています。

しかし私がそれらを対応している時から、パチンコ店のサービスはやりすぎではないかと疑問に思っていました。例えば自動車のバッテリーが上がってしまってその対応を従業員に頼まれることがあります。しかし、実は店側がこういったトラブルに対応することは基本的にありません。もしその対応をして、お客様の自家用車に不具合が発生したら、当然ながら補償などになる場合も考えられます。この場合、自動車の故障対応業者を呼ぶことが妥当です。

また、救急箱の設置も問題です。あるパチンコ店では絆創膏や傷薬、さらには胃薬や痛み止めまで用意されているそうです。そこまで用意をするのは良いのですが、これもバッテリー対応と同じく、もし店側が提供した飲み薬を服用したお客様の体調が悪化してしまったら大問題です。この場合はご自身でお医者さんに行くか、救急車で対応するしかないと考えます。

つまりパチンコ店はパチンコ店であって、そこまでのサービスをする必要はないと考えます。パチンコ店は何でも屋でも便利屋でも何でもないのです。

お客様が第一という考え方は間違っていません。でもあまりにもそれを高め過ぎた結果が、近年クローズアップされている「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の温床になっていないでしょうか。前記しましたが、車のバッテリー対応や薬の対応などまで寄り添うことも必要ですが、取り返しのつかないことも考えて断る勇気も必要です。

困っているお客様を助けてあげたいという気持ちはわかりますが、何でも対応する考えを改めることも必要です。また別の機会に述べたいと思いますが、「お客様は神様」というパワーワードが独り歩きしてしまっている感じを受けます。お客様も従業員と同じく人間なのです。

(文:ヨッツマングローブ)


コメント:2件 コメントを書く

  1. 店にくる客がゴミクズすぎる。こんな終わってる連中に甲斐甲斐しく奉仕するパチ屋店員。虚しくなりませんか?

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    • 隔離場だもん。仕方ないよ。昭和からある産業なのに若い人しかいない職場に疑問を持たないんだもん。仕方ないよ、、

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