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パチンコ店は「飲食チェーン」より「小売チェーン」に近い、小売の業態開発の歴史を学ぶべき【我市場的瑣末主義】

おいしいラーメンでいつも長蛇の列のラーメン店。そのラーメンを食べる目的があるので、店が多少奥まった不便なところにあってもお客は足を運ぶ。

仮にラーメン以外のメニューを充実させ町の中華屋のようにバラエティ豊かにしてもあまり意味はない。ラーメンを食べるのが目的で、その店で何か食べることが目的ではないから。

パチンコ店はどうか。店は他店にない独自の一品を提供することができない。台数の多寡または機歴販売で設置できるできないはあるにせよ、どこの店も似た機種揃えで、マーケティング戦略も他店といかに違うかを強調する初歩的な差別化しかできない。違いを強調するためにムダな煽りを示唆し、あるようでない独自色を出そうと苦心する。

その意味でパチンコ店は飲食チェーンより小売りチェーンに近い。どこでも同じものを売っているがその店でしか買わないというファンをいかに獲得するか。そして今は小売の業態開発の歴史を学ぶべきかも。

安売りと品揃えの充実を目的とした店舗の大型化が行き詰まったあと、専門店化とコンビニ化が進んだ。業界もスマート専門店とコンビニ化を同時に進めようとしている。商品開発もシステム化も遅れた安易な業態開発では先行きは厳しい。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋


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  1. 昔は独自色を出していたんですよ。強いコンテンツでなかろうと、店は1ボックス2ボックス導入して、客がつくまで出し続けてその店の看板機種に育て上げる。いつの頃からかこういうキモの座った店舗を見かけなくなりましたね。二代目経営者がコンサルに頼った結果でしょうかw

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