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メディアシステム、稼働統計データの「エンタープライズ」をバージョンアップ

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全国パチンコホールの稼働、客数データを軸とするクラウド型情報分析システム「エンタープライズ」を運用するメディアシステムはこのほど、東京都中野区の本社において同製品のバージョンアップに伴う記者会見を開いた。

 

「エンタープライズ」は現在、全国パチンコホール約6300店舗(集計率70%)の稼働、客数データをリアルタイムで集計。様々なホール営業分析を可能としている。情報収集の仕組みは、同システムの閲覧・分析サービスに加盟する全国約4000店舗のホールが、自店舗のほか、近隣ホールの頭取りデータを提供し、その集計データを共有するというもの。集計データは客数のほか、設置機種や稼働率も含まれ、現状、約270万台というホール業界最大級の稼働データベースの構築化を実現している。

 

同社では「エンタープライズ」の運用開始から9年目を迎え、顧客ホールからの約400にも上るという要望に基づき、データベースの閲覧や営業分析を行う上で、様々な改良を施した。例えば、要望のうち最も多かった「操作性の改良」という点では、各分析画面を1画面に複数同時に表示することを実現。また、これまでは分析画面から別の関連性の高い分析画面に移動する際、一旦、上位ページへ戻り、移動という流れだったが、分析画面から関連性の高い別の分析画面への平行的なページ移動を可能とした。合わせてページ移動速度も、データベースの構造最適化により大幅にアップ。これまで約10秒掛かるようなケースが、約2~3秒に短縮されるという。

 

この改良版「エンタープライズ Ver.2」では、他社サイトとの連携も強化。中古機取引情報サイト「Pセンサー」との連携により、「エンタープライズ Ver.2」上の機種ランキングや機種分析に中古機相場価格を表示。またグーグルマップとの連携により、各ホールの稼働データを地図上に表記し、市場動向を可視化した。

 

記者会見で同社の碓氷裕之ゼネラルマネージャーは「約1年半前からVer.2を作ろうという構想があり、お客様が求めることを全て叶えたいという思いで作った。操作性や分析面において高次元で要望を網羅できた。例えば機種分析のページも、その情報を元に資料化しようとした場合、Ver.1では半日掛かっていたのが、Ver.2ではボタン1つで出てくるようにした。お客様からの要望の8~9割は実現化できたと思っている」と、製品開発の経緯を語った。

 

「エンタープライズ Ver.2」のリリース開始は2018年10月で、既存加盟ホールに対しては随時、バージョンアップ版に切り替えていく。

 

[2019年1月8日・日刊遊技情報]

 

メディアシステム株式会社