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『マルハンなんば新館』関西を代表する高稼働店もコロナ後は大苦戦、稼働率60%から40%にダウン 〜営業再開後のパチンコ店の稼働状況

千日前エリアを代表する高稼働店『マルハンなんば新館』。店頭では清掃専門スタッフが消毒作業を行っていた。

編集部では、関西地方最大のパチンコ市場である大阪千日前地区の客付きおよび入替状況を毎週金曜日に調査、集計し、FAX誌「日刊遊技情報」で毎週、レポートしている。本稿ではその最新の調査結果を掲載する。

調査対象店舗は、『四海樓本店』『大東洋なんば店(『CLUB-D』を含む)』『マルハンなんば本館』『マルハンなんば新館』『123難波店』『ARROW浪速店』『ARROWナンバHIPS』『楽園なんば店』の計8店舗。5月22日に大阪府からの休業要請が全て解除され、同23日より千日前エリアにおいても全ての対象店舗が営業を再開した。なお、『四海樓本店』においては地下1階が改装休業、さらに1階と地下2階では間引き営業を行っていたため、通常週よりも機種別台数や低貸台数等の一部が減台している。

6月5日のエリア全体の稼働率は27.5%。種別ではパチンコが26.5%、パチスロが28.9%と、例年に比べかなりの低水準となっている(2019年6月第1週の全体稼働率は48.5%)。また、コロナの影響が広がっていなかった今年2月第1週(全体稼働率43.8%)と比較しても、厳しい状況となっていることが分かる。

ここで気になるのはパチンコとパチスロの稼働率だ。過去の調査データを見ても特定日以外でパチスロの稼働率がパチンコの稼働率を上回ることはかなり少ない。今年の2月第1週においても、パチンコが44.2%、パチスロが43.3%と、パチンコがパチスロの稼働率を上回っていた。しかし、6月5日はパチスロがパチンコの稼働率を上回っている。

これはおそらく、性別や世代によって新型コロナに対する意識が違うことが要因だと考えられる。緊急事態宣言中に営業していたパチンコ店を視察した際、客層の中心は20代・30代の若い男性客で、主婦層や年配層の姿は少なかった。現状でパチスロがパチンコの稼働率を上回っているのは、パチスロをメインに遊技する若年層が遊技を再開し始めた一方で、パチンコメインの主婦層や年配層ではまだ遊技を控えている人が一定数存在していることの証左であろう。

店舗別の客付き状況を見ていくと、最も稼働が高かった『マルハンなんば新館』で37.9%。コロナ禍前は6割前後の稼働率で推移していたことを考えると、概ね4割近くのダウン。ジャグラーシリーズをはじめとした通常貸しパチスロ、低貸しパチンコで賑わいが見られたが、通常貸しパチンコで空席が目立つ状況となっていた。また、同店とともに同エリアの稼働をけん引する『楽園なんば店』は31.7%の数値で、こちらも再開後は厳しい状況が続いている。

コロナ対策については、5月23日の営業再開時には調査対象店舗の全てが検温、手・指の消毒など感染防止対策ガイドラインに基づいた対応を徹底。大阪府であっても周辺エリアでは、曖昧な対応に終始する店舗がちらほらと見受けられる中、市場規模が大きいエリアだけにかなりしっかりとした取り組みを行っている印象を持ったものだ。ただ、6月1日以降は営業時間を通常営業に戻したほか、検温も取りやめ入口に消毒液を配置するという顧客任せの対応へと切り替わっている。6月5日時点では『四海樓本店』だけが入口での検温、手・指の消毒を継続していた。

このほか、営業再開後の新たな取り組みとして目についたのは、オンライン整理券(サミーネットワーク製『777CON-PASS(スリーセブンコンパス)』)の導入だ。元々、『楽園なんば店』の1店のみであったが、『マルハンなんば新館』『マルハンなんば本館』『四海樓本店』『大東洋なんば店(『CLUB-D』を含む)』が感染防止対策の一環として新たに採用している。

パチンコ店に以前のような活気が戻るまでにはまだ時間がかかるだろう。コロナが終息し、人々の不安が完全に解消されるまでは、引き続き安心して遊技できる取り組み・環境づくりを行っていくしかない。

イスラ
イスラ
別に自粛してるわけじゃないけど打ち行ったら負けそうらぁ、、、。
やっぱそんなイメージあるよね。休業で出す体力がかなり減ったと思うし、、、。
ジーマ
ジーマ

コメント:1件 コメントを書く

  1. 広告自粛でホール側もうまくアピールできないんだと感じる。
    今こそ、組合主導でファン感謝デーとかするべきなんだけど、時期尚早って言われるんやろな・・・

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