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PCSA、定時社員総会を開催 ~金本代表理事の続投が決定

パチンコ・チェーンストア協会(PCSA)は20日、東京都千代田区のTKPガーデンシティPREMIUM神保町にて第15期定時社員総会と第56回PCSA経営勉強会を開催した。総会は委任状出席を含む18社が出席。第15期事業計画などすべての議案が可決、承認された。また任期満了に伴う役員改選では金本朝樹代表理事が再任した。
冒頭の金本代表理事による挨拶では、民進党議員が国会に提出した遊技くぎ問題に関する質問主意書やその一連の動きについて触れ、「主意書にあった改善点はまさに我々が望んでいることでもある。ルールを順守するための取組みや、業界団体が一致団結して行政と法整備を行っていく事は必要不可欠といえる。業界団体の代表が皆、一致団結を叫んでおり、これを機にもう一度大衆娯楽に戻るチャンスとし、一丸となってこの苦境を乗り越えていく」と、業界の団結を改めて強調した。

 

また行政講話では、警察庁生活安全局保安課の大門雅弘課長補佐のメッセージを、警察庁生活安全局保安課・東徹係長が代読。遊技機の不正改造防止対策や射幸性を抑えた遊技機の設置など営業の健全化に向けた努力を評価した一方で、「のめり込みの要因ともなる各種問題や遊技機の不正改造事犯、賞品買取事犯、違法な広告宣伝・賞品提供等が後を絶たない。このような健全化を阻害する要因が残されていることも事実であり、ぱちんこ業界が一致団結し、健全な娯楽となるための取組みをより一層推進されることを期待する」と、同じく業界での一致団結による対応を求めた。

 

総会ではほかに、大学生や大学院生を対象にパチンコ産業に関する様々なアイデアを募集した第11回PCSA学生懸賞アイディア・エッセイの表彰式も開催された。29作品の応募の中から最優秀賞1点、優秀賞3点を選出。最優秀賞には近畿大学経営学部経営学科1年生の清水悠佑さんのアイデアが選ばれた。タイトルは「若者を呼ぶ0円パチンコ」と、大学生を対象にした0円パチンコ企画を発案。ちなみに清水さん自身はパチンコ未経験者とのこと。

 

また総会後の経営勉強会では、「遊技機メーカーの今後の戦略」をテーマに、パチンコメーカーから三洋物産常務執行役員開発本部長の堀尾孝文氏、パチスロメーカーからオーイズミ営業本部特機部部長の兼本孝昌氏がそれぞれ講演。堀尾氏は「業界は今、過去のゲーム業界と同じ問題に直面している」とし、製作期間の長期化や版権至上主義など、開発現場で起こっている様々な問題点を指摘した上で、具体的な戦略として「版権パチンコからの卒業」「オリジナルへのこだわり」の2点を挙げ、高いクオリティを維持しながらも、低コストでシンプルな遊技機の製作を追及していくとした。

 

[2016年5月26日・日刊遊技情報]

 

パチンコ・チェーンストア協会(PCSA)

 

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