パチンコ業界４位のポジションまで店舗数の差はあと１０軒、居抜き出店を続ける「Ｄステ」が本年初のグランドオープンへ【パチンコ狂の詩】

「ＮＥＸＵＳ（ネクサス）」グループは群馬県に本社を構える言わずと知れた有力チェーンである。経営店舗は全て「Ｄ’ｓｔａｔｉｏｎ」の屋号を冠しており計６８店舗を営業中だ。

お膝元となる群馬県で１６軒のホールを運営しており、関東圏の合計店舗数は４０軒に上る。また、２０１７年末には「Ｐ- ＺＯＮＥ」の営業を引き継いで九州地方へ進出したこともいまだ記憶に新しいところだろう。その後は九州エリアでＭ＆Ａによる出店を加速させており、現時点では合計２２軒までその数を増加させたもの。

その他では宮城県（２店舗）、新潟県（１店舗）、長野県（１店舗）、そして兵庫県（２店舗）を加えた計６店舗を営業していて、パチンコホールの総数は全国に計６８店舗。もはやナショナルチェーンと呼んでも差し支えない規模まで成長してきた。

そんな同社における近年の出店戦略は明確だ。既存ホールをＭ＆Ａにより取得した後に一旦閉鎖し、数カ月後に屋号変更を伴い「Ｄステーション」としてグランドオープンするという形。なお、以下はコロナ禍以降の「ＮＥＸＵＳ」グループにおけるグランドオープン案件をまとめたものである。

■コロナ禍以降の「ＮＥＸＵＳ」グループにおけるグランドオープン案件一覧

２０２０年には『メガガイア上越』と『アビバ上田秋和店』を取得した後にＤステとして再始動。これを皮切りに居抜き出店が一気に加速した。コロナ禍以降における出店数は１６軒だったが、その内『新開地店』以外の１５軒は全てホール跡地への居抜き出店となっている。

ちなみにその内１０店舗は九州エリアの案件であり、同地域での存在感は高まる一方だ。そのため今年も同様の傾向が見られるのではないかと予想されていたものの、上半期は思いのほか動きが少なくグランドオープン案件は無し。

それでも『Ｓｕｐｅｒ　Ｄ’ｓｔａｔｉｏｎ３９八代店』が８月８日（木）にオープンすることが告知されるなど、ようやく本年１軒目のグランドオープン案件が始動している。

これにて経営ホール数は合計６９店舗に。１００軒の大台にはまだしばらく時間がかかりそうだが、業界４位の「ガイア」グループとの差は１０店舗を切った。無風だった上半期を取り戻すほどのインパクトを下半期には期待したいところである。