出店戦略が「量」から「質」へとシフトチェンジ、パチンコ業界３位のキコーナが本年初となるグランドオープンへ【パチンコ狂の詩】

パチンコ業界における巨大企業といえば「ダイナム」「マルハン」の両巨頭に次いで、永らく「ガイア」グループが３位のポジションをキープしてきた。あくまでも経営店舗数という観点からは４位以下と大きな開きがあったものだ。

そこに割って入ってきたのが「アンダーツリー（キコーナ）」グループである。２０１５年には茨城県のチェーン企業「金馬車」を傘下に収めた。これをきっかけとしてＭ＆Ａによる拡大路線が一気に加速。

２０１９年の秋頃には経営店舗数で「ガイア」グループを抜き去り、業界３位のポジションへと駆け上がっていた。

なお、２０２１年７月には静岡の中堅チェーンである株式会社アプリイを傘下に収めたことも記憶に新しいところだろう。こうした「既存店の取得」と「屋号変更オープン及び新築出店」を合わせると、２０２１年だけで実に２０軒ものオープン案件が見られたものである。

■2021年以降の「アンダーツリー」グループにおけるオープン案件一覧

このまま一気に拡大路線を突き進んでいくかと思われたが、２０２２年は既存店の整理に注力。店舗統合などを推進したことで１８軒の店舗閉鎖が確認されていた。

その一方でオープン案件は３軒のみと、２０２１年と比較するとだいぶ控え目だった点は否めない。それでも新たな旗艦店となる『グランキコーナ相模原店』のグランドオープンを果たすなど、出店戦略が「量」から「質」へとシフトチェンジしている様相が感じられたものだ。

続く２０２３年は、年末に『グランキコーナ京都宇治店』を新築出店。オープン後の集客も順調で、京都を代表するパチンコ店の一つが誕生したと言っても過言ではないだろう。

その後、本年の年明けには大型ホールである『ＦＲＥＥＤＯＭ』を取得していたものの、それ以外のオープン案件は無かった。明らかに以前とは出店戦略が変わってきたように映る。

そんな中、神戸市三宮にて『スロットキコーナ三宮店』が８月３日にグランドオープン。本年初の「キコーナ」オープン案件として相当気合いも入っているはずだ。今年のお盆商戦を是非とも盛り上げて頂きたいところである。