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【考察レポート】パチンコ〝アイドル店員〟のPRがもたらす新たな文化

アイドルたちのメンタル

『ミカド五反野店』の〝あんこ〟さん

パチンコ店のPRにかぎらず、ネット社会に誹謗中傷はつきものだ。双方向性を有するツイッターなどではネガティブなコメントが直に伝わる。「アイドル店員」はそうした攻撃からの防御を訓練されたプロではなく、あくまでごくふつうの女性たちにすぎない。『ミカド五反野店』(東京都)の「アイドル店員」である〝あんこ〟(同)さんは、ツイートを開始してからしばらくのあいだ、「可愛くない」といった悪意のあるコメントを受け、「4キロも痩せた」と話していた。〝あんこ〟さんのメンタルは同店の店長が愚痴の聞き役として支え、「ツイートをいつ辞めてもいい」という逃げ道も与えつづけてきた。

ひとりの女性従業員に店のPRを任せる場合、店長はもちろん、同僚たちの理解や協力が欠かせない。ある店では、「ツイッター担当の女性従業員をストーカーなどから守るため、店の費用負担でオートロック式のマンションへ引っ越させた」との話も聞かれた。

新しい文化の担い手

「アイドル店員」の活動はもはや店のPRばかりにかぎらず、全国のパチンコホールスタッフが参加するダンス動画の投稿企画「ドーナッター・ダンス・プロジェクト」など、派生的な盛りあがりもみせるようになってきた。同じ企業の系列店だけではなく、「アイドル店員」が他店のPRに参加する交流動画も散見される。パチンコやパチスロの遊技が業界独自の文化なのであれば、「アイドル店員」たちの活動は早くもサブカルチャーを築きつつあるとも言えそうだ。

PRを任せる女性従業員のメンタルや身辺について、ホール企業とパチンコ店は細心の注意を払わなければならず、フォロワー数がそのまま集客につながるといった拙速な期待も禁物だが、〝あゆちゃんまん〟をはじめ、多くの「アイドル店員」たちがそれぞれの努力において創造してきた新しい文化を業界はさまざまなかたちで応援しつづけ、ひいては遊技に関心をもつ若い世代の増加につなげていってもらいたい。

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